―短報― 検体取り違い防止システムの重要性 -より効率的な安全対策を試みる新たな取り組み-
2023年度 学会誌 掲載論文|日本IVF学会雑誌 Vol.26 No.2 100-103
著者:緒方洋美・峯川亮子・吉田貴則・緒方誠司
医療法人社団晴琳会 オガタファミリークリニック
Abstract
配偶子・胚の取り違えは,患者への精神的・身体的負担が大きく必ず回避しないといけない事態である.国内や欧米のガイドラインは,検体・容器は必ずダブルチェックで識別を行うとし,電子システムにおける取り違え防止を強く推奨している.我々は今回,データベースソフトであるFileMakerとiPhoneを組み合わせた取り違い防止システムを新しく開発した.さらに患者が本システムをどう評価しているかを把握するためのアンケートを実施した結果,安心感や必要性を感じるとの評価が多いことがわかった.
キーワード:FileMaker,iPhone,取り違い防止システム
ランニングヘッド:取り違い防止システムの重要性